入学者はわずか3人 EV特化「電動モビリティシステム専門職大学」、今後どうすれば人数は増えるのか
2023年度入学者数が、定員40人に対してわずか3人だった電動モビリティシステム専門職大学。今後増やすために必要なこととは。
なぜリスキリングが必要なのか

自動車部品世界最大手の独ボッシュは、世界の全従業員約40万人を対象としたトレーニング制度を2022年7月に発表した。過去の投資も含めて2026年までに2800億円もの巨額を投じてEVエンジニアを養成していく計画だ。
ボッシュの研究開発部門に在籍するエンジニアは7万人で、トレーニング対象の従業員の大半はエンジニア以外という点に驚くが、ソフトエンジニアを養成することが主目的のようだ。
ボッシュジャパン代表取締役社長クラウス・メーダー氏は、2023年3月に開催された「オートモーティブワールド2023」での講演で、リスキリングが必要である理由について、これまでに学んできたことと、現在求められているものにギャップがあるからだと述べている。
各社がこうした学び直しの教育プログラム整備を急ぐ背景には、EVシフトに伴って自動車業界の雇用が減るという悲観的な見通しがある。
いかにして雇用を維持しながら既存のリソースを最大限に活用していけるかが将来への成長のキーとなるため、従業員のマインドセット変革に取り組み始めている。
入学式で清水学長は式辞で、「前向きな皆さんが入学した。自動車開発には、氷や雪で車が滑ることを体感することが重要。最先端の分野で、町の気候の下で新しい道を切り開いていきたい」(朝日新聞デジタル2023年4月6日付け)と述べた。
開学までのべ10年がかかったが、こうした教育機関が世界の自動車産業の発展に寄与する存在となることを切に願う。