入学者はわずか3人 EV特化「電動モビリティシステム専門職大学」、今後どうすれば人数は増えるのか

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2023年度入学者数が、定員40人に対してわずか3人だった電動モビリティシステム専門職大学。今後増やすために必要なこととは。

予想以上に入学者が少なかったワケ

普通自動車免許を持っている都内在住のZ世代(22~25歳)の会社員330人と、普通自動車免許を持っている地方(政令指定都市のない県)在住のZ世代(22~25歳)の会社員330人を対象に実施した「Z世代のクルマに対する意識調査」(画像:KINTO)
普通自動車免許を持っている都内在住のZ世代(22~25歳)の会社員330人と、普通自動車免許を持っている地方(政令指定都市のない県)在住のZ世代(22~25歳)の会社員330人を対象に実施した「Z世代のクルマに対する意識調査」(画像:KINTO)

 初年度の合格者数は5人でうち3人が入学した。入学者には山形県職員も含まれており、年代は10代から30代までだ。

 初年度の1年生がわずか3人ともなれば、教授も学生もやりにくさを覚えるだろうが、これだけ入学者が集まらなかった原因は、

「大学設置認可の遅れ」

にある。

 認可が2022年8月までずれ込んだ結果、募集を始めた時点で大半の高校生はすでに進路を決定していた。また、認可遅れのため大学入学共通テストにも参加することができず、受験生が集まりにくかった背景もある。

 一見、受験生であるZ世代の車離れも関係しているように思えるが、大学が誘致された地方は都市部と事情が異なり、生活必需品として車を身近な存在と感じている若者が多い。

 車への関心がさほど低くなかったとすると、将来EV開発に従事することにあまり魅力を感じられず、志願者が集まらなかったとも考えられる。

・卒業後にどのような職種に就くことができるのか
・就職先はどういった企業になるのか

といった卒業生の「ロールモデル」をしっかりと示せば、そのあたりの問題は解決できそうだ。

 日産や三菱自動車、三菱ふそうなどといった大手自動車メーカーのOBを教授陣に迎え入れて、EVに特化したカリキュラムが組まれているのだから、次世代を担うEV開発を学べて、それを未来に生かせるという“ワクワク感”を伝えるための取り組みをぜひ行ってほしい。

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