駅で食べる「立ち食いそば」は、なぜあんなにうまいのか? エモい目線で分析する【短期連載】令和立ち食いそばビジネス考(1)
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「駅で食べる立ち食いそばは、なぜあんなにもうまいのか?」という素朴な疑問を、定性的(数値化できない要素)な目線、定量的(数値化できる要素)な目線、経済的な目線から解き明かしていく。
都市部の駅の立ち食いそばの魅力
都市部の駅の立ち食いそばの場所は、
・改札内
・改札の外の駅構内
・駅前
の3パターンがある。店舗は
・鉄道会社系列
・チェーン店
・独立系
があり、味やメニューがバラエティーに富んでいるのが、都市部の駅の立ち食いそばの魅力だろう。
多岐にわたる選択肢から気に入った味の店舗を探し、乗り換えの合間に、あるいは目的の駅に到着したときに、といった具合にそれぞれのタイミングで立ち寄れる便利さもある。
都市部の駅の立ち食いそばは、短時間で胃袋に入れてすぐさま目的地に移動するという、
「ただの通過点」
にすぎないイメージがあるが、もちろん都市部であってもノスタルジーを感じることがある。
日々の通勤や通学で利用する駅の立ち食いそばで、名前はもちろん素性も知らないが、
「決まった時刻に決まった場所で月見きつねそばを食べている人」
に、心のなかで「月見きつね」とあだ名をつけるなど、味以外の記憶も立ち食いそばの記憶の1ページになりうる。
もちろん店員さんとの思い出もあるだろう。ときがたっても、普段の生活の何気ない瞬間に、駅の立ち食いそばの記憶とそばの味を思い出すことがある。
また、若かりし頃にしげく通っていた駅の立ち食いそばへ、20年、30年後にふと行ってみたくなるのもノスタルジーといえよう。