乃木坂46メンバー主演ドラマ『トラックガール』は時代錯誤だ 若い女性をマスコット化し続ける、痛々しいまでの“昭和おじさん目線”とは

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フジテレビが運営する動画配信サービスFODで、新ドラマ『トラックガール』が7月から放送される。問題はないのか。

繰り返される昭和的価値観

物流トラックのイメージ(画像:写真AC)
物流トラックのイメージ(画像:写真AC)

 ちなみに、女性トラックドライバーを“主人公”に据えた映画やドラマ作品もこれまで製作されてきた。代表格は、工藤静香が主演した『爆走!ムーンエンジェル 北へ』(ポニーキャニオン、東映。1996年)である。

 内容は『トラック野郎』シリーズの主人公を女性に置き換えただけのようなものだが、当時は

「工藤静香が女トラック野郎を演じる」

と話題になった。この後、高島礼子のドラマシリーズ『流れ星お銀!事件解決いたします』(2000~2003年。全3回)も作られている。

 そのほかにも、女性が大型トラックを運転することを売りにした作品は断続的に生まれている。これらに通底しているのは、

「美人がトラックを運転するだけ」

という安直さだ。

 トラック業界も「トラガール促進プロジェクト」や今回の『トラックガール』が話題になれば、業界に女性が増えて諸問題が解決すると本気で考えているのだろうか。

『トラックガール』の元ネタは、ツイッターで大人気の実在の若い女性ドライバーである。飲酒についてはNPO法人から問題点をしてきされているものの、彼女には基本的に何の罪もない。問われるべきは、昭和が終わって35年もたつのに、いまだに「おじさん目線」から脱却できない制作陣と業界なのである。

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