空気を入れたら乗り物に大変身! 東大×メルカリ開発の先進モビリティ「poimo」をご存じか

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東大とメルカリが開発したパーソナルモビリティ「poimo」。独特な「風船構造」により、パーソナルモビリティとして大きな可能性を持っている。

poimoが実現する可能性

クッション型の柔らかいコントローラー。握る位置と強さで操縦を行う(画像:東京大学)
クッション型の柔らかいコントローラー。握る位置と強さで操縦を行う(画像:東京大学)

 mercari R4Dの山村亮介氏は、poimoの開発コンセプトについて

「ドラゴンボールに出てくるホイポイカプセルみたいに、持ち運べて、使うときはポンと投げると展開されるようなモビリティがあるといいよね」

と語っている。

 現在はまだ試作機の段階だが、poimoは「折りたたんでかばんにしまえる」を実現している。試作機の重さは2.27kgと驚きの軽さだ。タイヤやハンドルの予備、電動ポンプなどを含んだセット一式でも7.71kgにとどまる。

 一般的な折りたたみ自転車は約15kgと言われているため、圧倒的に軽いと言える。家から駅まで利用でき、かばんにしまって電車に乗り、再び取り出して降りた駅から会社まで利用できる乗り物があったら確かに利用してみたい。

 新型のpoimoでは、「柔らかい」を生かした“クッション型のコントローラー”も開発されている。同コントローラーには、変形すると電気抵抗(インピーダンス)が変化する特殊なスポンジを内蔵。それを握ることで直進や停止、旋回といった操作を可能にしている。

 そしてこのクッション型のコントローラーは手で握るだけではなく、ネックピローとして首を預け、頭を傾けた方に車体を動かすというような使い方もできる。これを生かせば、通常のジョイスティックタイプのコントローラーを操作できない手が不自由な人でも、poimoを操作することができるのだ。

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