ネット上で“鉄道ファン”を叩く人が、実は「とても損している」ワケ

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ネットでたたかれがちな鉄道好きの人には、実はすごいところがたくさんある。彼らを偏見から解放すべく、その事例をいくつか紹介する。

「MaaS」を先取りする存在

鉄道(画像:写真AC)
鉄道(画像:写真AC)

 実際に私が知っている鉄道好きの人のなかには、モビリティのあり方やサスティナブルな社会に向けた取り組みについて、幅広く深い見識を持っている人もいる。そしてこういう見識を形作る好奇心の原点が、子どもの頃に好きになった電車にあるというのは興味深い。

 鉄道好きの人は公共輸送機関を「乗りこなす」のもうまい。最近はスマートフォンによる乗り換え検索が一般的になり、普通の人も時刻表を苦労なく調べられる時代になった。しかし鉄道好きの人は、乗り換え検索はおろかインターネットもない頃から、ポケット時刻表を魔法のように使いこなし、同行する私にシームレスな移動体験をさせてくれた。

 時刻表の見方は鉄道もほかの乗り物も大して変わらないので、乗り物の組み合わせにも柔軟に対応できる。最近になって「MaaS(サービスとしての移動)」という言葉が注目されているが、彼らの頭のなかにはずっと昔からMaaSが出来上がっていたようだ。

 乗り換えがスムーズなだけではない。例えば2列続きの大型窓がある特急で4人が向かい合わせて座るとき、席と席の真ん中が柱になるか窓になるかで楽しめる景色は大きく違う。私も地図を見て右と左どちらの席の景色が良いかぐらいは考えるが、鉄道好きの人のなかには、窓と柱と座席の位置関係を把握していて、必ず大型窓から景色を楽しめるように予約をしてれる人がいる。

 加えて、駅弁や地域の名産品にも精通しており、どの駅の通過待ちの何分で何が買えるなどというところまで把握しているので、そういう鉄道好きの人と旅をすると、労せずして楽しく快適な旅行が楽しめてしまう。

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