EV普及に強力な味方! 自動車業界も熱視線、次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」とは何か

キーワード :
, , ,
次世代型太陽電池として知られる「ペロブスカイト太陽電池」。その優位性とは何か。

実用化に向けた課題とは

フィルム型ペロブスカイト太陽電池のイメージ図(画像:東芝エネルギーシステムズ)
フィルム型ペロブスカイト太陽電池のイメージ図(画像:東芝エネルギーシステムズ)

 もちろん、世界中から注目を浴びているペロブスカイト太陽電池には、実用化に向けてクリアしなければならない課題もある。

 産業技術総合研究所のウェブサイトによると、実用化に向けたキーワードは、

・発電効率の向上
・量産技術の開発
・耐久性向上

とのことだ。

 例えば、1平方センチメートル以下の小さな研究用サイズにおいて、ペロブスカイト太陽電池の世界最高の変換効率を出しているのは韓国である。問題は、発電効率を維持あるいは向上させながら、実用レベルの面積の太陽電池を作ることだ。

 東芝エネルギーシステムズ(神奈川県川崎市)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電主力電源化推進技術開発」事業において、フィルム型のペロブスカイト太陽電池(面積703平方センチメートル)で、大面積のものとしては世界最高のエネルギー変換効率

「16.6%」

を記録している。さらに、2023年2月から東急電鉄田園都市線青葉台駅の正面口改札前自由通路において発電実証実験を開始した。NEDOによると、ペロブスカイト太陽電池の発電コストについて、2030年を目標に従来型のシリコン太陽電池の14円/kWhと同等もしくはそれ以下の達成を目指しているとのことだ。

 自動車への実装は少し先となるかもしれないが、従来のシリコン系太陽電池がペロブスカイト太陽電池に置き換わる時代は、意外とすぐそこまで来ているのかもしれない。

全てのコメントを見る