EV普及に強力な味方! 自動車業界も熱視線、次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」とは何か
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次世代型太陽電池として知られる「ペロブスカイト太陽電池」。その優位性とは何か。
大学院生のアイデアから誕生

実は、ペロブスカイト太陽電池は、日本発の新技術である。
桐蔭横浜大学の宮坂力教授の研究室で、大学院生がペロブスカイトで発電するというアイデアを試したところ、発電できることがわかったのだ。高度に科学技術が発達したと思われている現代においても、ちょっとしたアイデアで世の中に変革をもたらすような技術が生まれる点が実に面白い。
宮坂教授はこの研究により、米国の学術情報会社から
「ノーベル賞の有力候補」
のひとりに選ばれている。
とはいえ、ペロブスカイトによる発電について2009(平成21)年に論文を発表したものの、反応は少なかった。というのも、光を電気に変える効率(光電変換効率)があまりにも低いため、実用化するには程遠かったのだ。
しかし、科学技術や研究者をあなどってはいけない。
2012年に、ペロブスカイト太陽電池に関心を持った海外の研究者が、光電変換効率を3%から10%に引き上げることに成功し、研究開発競争に火をつけた。
世界を巻き込んだ研究開発競争の結果、今では世界中で約3万人の研究者がペロブスカイト太陽電池の研究開発にたずさわり、光電変換効率が
「25%」
を超えたという論文も出てきている。ちなみに市販されている太陽電池の変換効率は15~20%である。