田舎の一本道なのに事故多発! 相手のクルマが止まって見える、恐怖の「コリジョンコース現象」とは何か
郡山市大平町の市道交差点で乗用車と軽乗用車が衝突。福島県警によると「コリジョンコース現象」が事故原因のひとつとして考えられた。「コリジョンコース現象」とは何か。
求められる高い安全意識

コリジョンコース現象による事故は、現象についての知識を事前に知っていれば、防ぐことができる。加えて、運転者は常日頃から「だろう運転」ではなく、教習所で習ったような、高い安全意識を持った
「かもしれない運転」
を心掛ける必要がある。
運転免許を取りたての頃は、みな慎重に運転していたのではないだろうか。しかし、運転に慣れるにつれて「交差点からクルマはででこない“だろう”」、「相手のクルマが止まってくれる“だろう”」といった「だろう運転」になりがちだ。
「クルマや人が飛び出してくる“かもしれない”からスピードを落とそう」など、油断せずに危険を予測しながら運転することが重要である。
事故を防ぐもうひとつの対策は、運転中に視野の中央の一点だけを見るのではなく、左右を広く見るように心掛けるというものだ。
左右確認の重要性

人間の視野は、ものの色や形が認識できる中心視野と、色や形が認識しづらい周辺視野の2種類に分かれる。
一点だけを見つめていると前方の道路状況しか見えないため、左右のクルマは認識できない状況になる。また、周辺視野は動かないものも認識しづらいため、コリジョンコース現象の特徴である“相手のクルマが止まって見える状態”では、その対象物をほとんど認識できない。
高齢者が事故を起こす原因の多くは、中心視野、つまり前方の一点しか見えていないからだといわれている。教習所でしきりに左右確認を求められた経験があると思うが、それは中心視野によって状況全体を確認し、事故を防ぐためなのだ。
さらに、コリジョンコース現象を防ぐには、自らがスピードを抑えることも重要である。こうすることによって、自分のクルマと相手のクルマとのあいだに速度差が生まれ、相手のクルマを認識しやすくなる。