JAL・ANA「機内食不要」サービス広がる 上級会員は今や空港ラウンジで食事、エコノミーはメニュー期待できない現実 今後どうなるのか
「機内食不要」という上級会員

日ごろから機内食を必要としない人たちも存在する。航空会社の上級会員は出発前にラウンジを利用でき、そこには食事も置いてある。
JALの国際線ラウンジで提供されるビーフカレーは人気が高い。にぎりずしのサービスや、他社では「ハーゲンダッツ食べ放題」というラウンジもある。アルコールも各種飲み放題だ。
一流のシェフ監修の機内食を提供するビジネスクラス以上であれば、食べる価値はあるかもしれない。しかし、エコノミークラスではそこまでの質は期待できず、搭乗前にラウンジで腹ごしらえをする人は実際多い。
そうした人たちは、これまでは機内食を機内で断るしかなく、そのまま食品廃棄問題にも直結していた。そのため、機内食不要という選択肢を事前に選べると双方にとってメリットがあるのだ。
各社で行われるSDGs配慮の取り組み

また、ほぼ同時に、機内食における持続可能な開発目標(SDGs)に配慮した取り組みも航空各社で行われている。
JALでは、機内食の容器を使用済みペットボトルを原料にしたものや、繰り返し洗って使えたりするタイプに変更した。また、そばに付いてくるつゆを、液体からジュレタイプに変え、つゆのボトルを廃止した。
ビジネスクラスのウエルカムドリンクで使われるカップも、使い捨てのプラスチックから、洗って何度も使えるものに変更している。プラスチック製ストローとマドラーは紙ストローと木製マドラーに、ドリンクカップも紙コップとなった。
一方、ANAでも積極的な取り組みが見られる。プラスチック廃棄量削減のため、木製カトラリーや紙製ストロー、紙製の機内食容器(国内線プレミアムクラス)や植物由来の素材なども導入する。
海外の航空会社でも、プラスチック製の容器やカトラリー、ストローなどの廃止は近年よく見られる。国際線の短距離路線であれば、機内食そのものが有料オプションとなり、運賃に含まれていない大手航空会社もある。