エンジン不正発覚から1年 「日野自動車」が付きつけられた“三つの課題”とトヨタへの信頼回復、行く末に希望はあるのか

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大型バス・トラック等を生産する日野自動車が2022年3月、同社エンジンの排ガスと燃費に関する性能試験において、少なくとも2003年から不正を行っていたことを公表した。同社に未来はあるか。

日野は「三つの改革」を完遂あるのみ

東京都日野市にある日野自動車本社(画像:(C)Google)
東京都日野市にある日野自動車本社(画像:(C)Google)

 実は日野も、2021年10月から米国市場でカミンズ社からエンジン供給を受けている(期間は非公表)。これは、自社エンジンで米国認証が取得できなかったことによる一時的な対応だが、今後、ディーゼルエンジンの開発を持続的にカミンズに委託することは現実的な対応策だ。

 EUが進める「BEV/BETへの一本化」戦略は、経済安全保障や人権問題も含めて、最適解ではないことが認識されつつあり、FCV/FCTとゼロ排出(合成燃料/バイオ燃料)エンジンの必要性が見直されているが、「三つの課題」は一企業に荷が重い。

 従って企業は、開発委託、協業や合弁を積極的に活用することになるが、総合的な能力(経済力 + 技術力 + 組織統治力)がなければ、他社の信頼を得ることはできない。

 何より、日野の場合は「三つの改革」を完遂して、親会社トヨタの信頼を回復しなければならないことは言うまでもない。

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