エンジン不正発覚から1年 「日野自動車」が付きつけられた“三つの課題”とトヨタへの信頼回復、行く末に希望はあるのか
大型バス・トラック等を生産する日野自動車が2022年3月、同社エンジンの排ガスと燃費に関する性能試験において、少なくとも2003年から不正を行っていたことを公表した。同社に未来はあるか。
トラックメーカに課せられた「三つの課題」

しかし、世界的にまだ相当長期間ディーゼルトラックの使用が続くため、CO2削減と排ガス低減を低コストで実現しなければならない。
つまり、トラックメーカーは、
・BET
・FCT
・ゼロ排出エンジン
の「三つの課題」を並行して解決しなければならないわけだ。
このような状況下で日野が2023年3月、ゼロ排出モビリティとインフラ開発を行っているノルウェーの企業ヘキサゴン・プルスと北米事業での提携強化に向けた協議を行っていることが明らかになった。合意すれば共同開発の大型BETを2024年にも北米市場に投入する。
この件に関しては、エンジン不正事件は障害になっていないようだ。ただし米国市場で税額控除を受けるには、車両と車載バッテリーが「米国製」と認定されることが必須だ。
小型FCTはトヨタといすゞ、日野が、新会社CJPT(Commercial Japan Partnership Technologies Corporation)を立ち上げ、運行管理も含めて共同開発する取り組みを進めている。
エンジン開発に関して、いすゞは2021年2月、ディーゼルエンジンの開発と生産を行う米国カミンズ社とパワートレイン事業における協業と、先進先行技術分野での共同研究について合意し、日本国内における排出ガス規制への対応にも取り組んでいる。