悪路を疾走! いま「オフロードバイク」の中古人気が止まらないワケ

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近年、オフロードバイクを始めとするバイクが人気を博している。いったになぜか。

オフロードバイクの魅力とは

アクティブな楽しみ方もできるオフロード(画像:写真AC)
アクティブな楽しみ方もできるオフロード(画像:写真AC)

 オフロードバイクが人気を博している要因はほかにもある。

 まずは、車重が軽いことだ。一部のモデルをカタログ数値で比較すると、ヤマハ・セロー250(2020年モデル)は133kgで、ホンダ・CRF250L(2023年モデル)は141kg、カワサキ・KLX250(2016年モデル)は136kgと、いずれも150kg以内に収まっている。この軽さであれば、初心者でも乗り回しがしやすいほど軽快である。

 ちなみに、それぞれの同排気量ネイキッドバイクで比べると、ヤマハ・MT-25(2022年モデル)は167kg、ホンダ・Rebel 250(2023年モデル)は171kg、カワサキ・Z250(2023年モデル)は164kgとなっており、その差は一目瞭然である。

 そしてメンテナンスやDIY修理が容易な点も重要だろう。簡単にパーツを交換できるうえ、メンテナンスも比較的容易だ。

 またバラエティーが豊かなのも特長。1980年代を中心に、オフロードバイクの新たなジャンルとして“デュアルパーパス”と呼ばれるものが登場した。

 これはオフロードバイクをベースに、オンオフ問わずあらゆる道を走行できる高い動力性能が特徴だ。オフロードのよいところを維持しつつ、汎用(はんよう)性を高めたモデルといえばわかりやすい。

個性的で幅広く活用できる新しいタイプも

 デュアルパーパスの流行を皮切りに、オフロードバイクをより個性的で幅広く活用できる新しいタイプが登場した。

 まずは、“モタード”と呼ばれるものだ。オフロードバイクをベースにタイヤや一部パーツをオンロード用に変えたものであり、オフロードバイクとオンロードバイクのハイブリッドと呼ばれる。オフロードバイクの軽快さとパワフルなエンジン、操作性のしやすさを悪路と舗装路の両方で味わえる。

 モタードとは逆の流れで、オンロードバイクをベースにタイヤやサスペンションなどをオフロード向きにカスタムしたスクランブラーも存在する。市場で大人気の「ネオクラシックバイク」の一部として存在しており、現在再注目されつつあるという。

 さらに、オフロードとオンロードのどちらでも走行可能な大排気量バイクのアドベンチャーと呼ばれるタイプも。モタードやスクランブラーとは異なり、防風効果があるカウルやウインドスクリーンを組み合わせる。おかげで高速道路をより快適に走行できるうえ、荷物の積載性が高いのが特長だ。

 モタードやアドベンチャーのような、バイク1台であらゆる走行シーンに対応できるバイクが欲しいという人がどれほどいるか不明だが、国内メーカーや海外メーカーからも発売していることから、少なからず話題性が高いことは間違いないだろう。

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