悪路を疾走! いま「オフロードバイク」の中古人気が止まらないワケ

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近年、オフロードバイクを始めとするバイクが人気を博している。いったになぜか。

再購入率が高いバイク

自然とバイクを両方楽しめるオフロードバイク(画像:写真AC)
自然とバイクを両方楽しめるオフロードバイク(画像:写真AC)

 近年、オフロードバイクを始めとするバイクが人気を博している。日本自動車工業会の調査リポートによると、2021年度の二輪車新車保有台数はおよそ37万5000台で、新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、2020年度の約36万台と比べて微増している。リポートでは、その理由として、コロナ禍でも“三密”を避けながら移動でき、あらゆるシーンで楽しめるからとしている。

 さらに注目すべきは、需要の変化だ。バイクの購入形態は

・買い替え:55%(前年度60%)
・再購入:20%(前年度15%)

となっている。ようは、かつてバイクを所持し、今回改めてバイクを購入する「リターンライダー」が増えているということなのだ。そのなかでも特に、再購入率が高いのがオフロードバイクである。

 オフロードバイクとは山間部や悪路を走破できるように、サスペンションのストロークを長く、車高を高めに設計しているバイクだ。重心が高くなるため、ちょっとした体重移動で方向転換がしやすくなり、機敏に動いてくれるのが大きな魅力である。加えてアイポイントが高くなるため、視界が広がり、街中でも快適に走行できる。

 ただ、車高の高さゆえ足つきが悪そうに見える。サスペンションが長く、シート高が800mmを超えるモデルがほとんどであるので、無理もない。しかし、サスペンションの沈み込みがあり、乗り方のコツさえつかんでしまえば女性でも不安なく乗れるのだ。

 とはいえ弱点もある。主なものは

・小型の燃料タンク
・長距離巡航に向いてない独特なシート形状
・ほぼ直立の姿勢

であり、風の抵抗をかなり受けることもある。

 そんなオフロードバイクだが、なぜ人気が増えているのだろうか。

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