あおり運転? 追い越し車線のトラックが、夜の高速道路で点滅させる「右ウインカー」の意味を知っているか

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夜の高速道路を走るトラックドライバーたちの暗黙のルール、「右ウインカーを点滅しながらの走行」について解説する。

「道を譲ってほしい」合図

夜の高速道路を走るトラック(画像:写真AC)
夜の高速道路を走るトラック(画像:写真AC)

 まず、昔から言われているのは、「追いついてきたから道を譲ってほしい」や「どいてくれ」という、前方を走る車に対しての合図だ。多くの荷物を積んでいるトラックは、一度速度が低下すると復帰までにそれなりの距離と時間が必要で、速度を落としたくないという思考が働きがちだ。

 不用意なパッシングやクラクションは「減光等義務違反」「警音器使用制限違反」扱いとされたり、威嚇してあおっていると勘違いされたりしてしまう。そんなわけで、前方の車に接近に気付いてもらうため、右ウインカーを出しているのだ。

 また、減速する際、後方のトラックに合図として示す右ウインカーもある。トラックにはフットブレーキのほかに、排気ブレーキやリターダ装置など、強力な減速のための補助ブレーキが装備されている。まだ少ないとはいえ多段速AT車のトラックだと、意図的に補助ブレーキをかけないと、重量のあるトラックは慣性で進む力が強く、速度が落ちにくいことがある。その際、補助ブレーキ作動時に制動灯、つまりブレーキランプが点灯しない車種があり、後方の車に自車の減速に気付いてもらうために右ウインカーを出す場合があるのだ。

「ブレーキランプが点灯するように、ブレーキを踏めばよいのでは?」と思う人もいるだろうが、ブレーキランプの点灯を目にした瞬間、パニックブレーキを踏んでしまう人もいるのだ。1台がブレーキをかけると、後続車が次々とブレーキをかけて減速し、交通の流れが悪くなり渋滞の原因になることがある。急激に流れが悪くなった車列に追突する事故も高速道路では多いため、後続車に早めに減速態勢になってもらうための合図でもあるのだ。

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