三菱ふそう全工場でカーボンニュートラル化へ 国内工場は2039年目標

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三菱ふそうバス・トラックが、全工場のカーボンニュートラル化に挑戦する。ポルトガルのトラマガル工場は2022年末までのカーボンニュートラル化に道筋をつけており、国内工場も2039年までの達成を目指す。

ポルトガルの工場は2022年末に達成予定

川崎製作所(画像:三菱ふそうバス・トラック)。
川崎製作所(画像:三菱ふそうバス・トラック)。

 三菱ふそうバス・トラックは2021年7月19日(月)、全工場のカーボンニュートラル化に挑戦すると発表した。

 カーボンニュートラルの流れは世界規模で加速しており、日本政府も2021年6月に閣議決定した成長戦略実行計画の中で「自動車分野においては、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル化」を目指すとしている。

 ダイムラートラックグループの一員である三菱ふそうは「日本、北米、ヨーロッパで2039年までにすべての新車をカーボンニュートラルで走行する(tank-to-wheel)車両とする」というグループ目標に沿って活動を進めている。

 ポルトガルに本社を置く連結子会社の三菱ふそうトラック・ヨーロッパ(MFTE)のトラマガル工場は、2022年末までにカーボンニュートラルとなる見込みという。同工場は小型トラック「キャンター」と電気小型トラック「eCanter」を欧州で中心となって生産している。カーボンニュートラル化を目指し、グリーン電力の契約、工場内の太陽光発電の増強、構内輸送車両すべての電動化などを推進しており、さらに今後、太陽光パネルによるグリーン水素生産なども検討している。

 日本国内の工場は、2039年までのカーボンニュートラル化を目標としており、神奈川県にある川崎製作所と中津工場(愛川町)は、すでに2015年比で二酸化炭素(CO2)排出量を17%削減している。

 川崎製作所では、省エネルギー設備機器への置き換えや再生可能エネルギーの自家生成太陽光発電設備の増強、グリーンエネルギーの購入などに取り組む。

 さらに製造だけでなく、部品や製品の輸送、購買の際のガイドラインなども含んだバリューチェーン全体でカーボンニュートラルに挑戦するとしている。

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