「内燃依存を払拭せよ」 トヨタEV加速で伝えなければならない4つの提言、雇用維持だけではもはや生き残れない!

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2月13日のトヨタ自動車会見では人事の変更のほか、新体制のもとで注力する分野についても発表された。そのなかで最も注目すべき点はBEVに関する発表だった。

BEV専用プラットホームへの期待

メガキャスティングによる構造の簡素化(画像:テスラ)
メガキャスティングによる構造の簡素化(画像:テスラ)

 これらの課題を解決するためにも、今回発表されたBEV専用プラットホームが重要な役割を果たす。

 具体的には競合他社に匹敵するような

・荷室や室内空間の確保
・電費の改善

といった商品価値の向上のほか、コスト削減による収益性や競争力の向上が期待される。コストの削減については「作り方を最適化する」といい、新たな製造方法を採用。これはテスラなどが採用する「メガキャスティング」を意識したものと思われる。

 メガキャスティングでは、従来の製造方法で数十~数百の小さな部品を組み合わせて作っていた部品を、大型鋳造装置(ギガプレス)を使い、ひとつの部品として製造する方法だ。テスラ社ではこの方法により、ボディ工場のサイズ(ロボットの数 ≒ 製造コスト)を半分以下まで削減できたとしている。トヨタでも同様の製造方法が導入されれば、大幅なコストの削減が期待できるだろう。

 さらに、今回の会見では「エネルギーセキュリティー(エネルギー安全保障)」というキーワードが幾度となく登場した。

 周知のように、特にここ1~2年で化石燃料が大幅に高騰し、燃料代や電気料金が大きく値上がりしている。一方でBEVは大きな蓄電池を搭載し、海外に価格を左右される化石燃料に依存しない「再エネ」の普及に際し、変動する発電量の調整役として大きく期待されている。

 例えば、太陽光発電が余っている昼間に充電したり、V2G(Vehicle-to-Grid、車両から電力網への供給)と呼ばれる技術を使い、BEVを電力インフラの一部と見なし、電力の安定供給を図るものだ。

 トヨタでもこの重要性を把握していて、社会実装に向けて関係各社や政府などとの連携を模索しているという。重要なキーワードとして幾度となく登場したにもかかわらず、質疑応答でこの点について質問する記者が居なかったことが非常に残念だった。なお、V2Gの詳細については、当媒体における筆者の過去記事を参照にしてほしい。

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