物流業界がM&A業種ランキング「第3位」 譲渡・譲り受けともに M&Aサクシード調べ
M&Aサクシードが、同社運営の審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」を通じて得た、これまでの成約実績について発表した。対象期間は2022年1月から12月まで。
進む業界再編

M&Aサクシード(東京都渋谷区)は2月21日、同社運営の企業の合併・買収(M&A)マッチングサイト「M&Aサクシード」を通じて得た、これまでの成約実績について発表した。対象期間は2022年1月から12月まで。
2022年のM&A成約案件のうち、譲渡案件の70%が年商1億円以上、譲り受け企業の67%が年商10億円以上だった。
年商1億円以上の成約譲渡案件の割合は、
・2020年:45%
・2021年:55%
・2022年:70%
と年々増加している。また、57%が譲渡案件の掲載から成約まで半年以内、63%が譲渡企業と譲り受け企業の所在都道府県が異なる隔地間M&Aで、異業種による成約は50%だった。
譲渡企業の上位5業種は
1位:製造/卸売り(23%)
2位:情報通信(17%)
3位:物流(10%)
4位:建設/土木/工事(9%)
5位:小売り(7%)
で、物流は3位にランクイン。また、譲り受け企業の上位5業種は
1位:製造/卸売り(56%)
2位:情報通信(35%)
3位:物流(30%)
4位:建設/土木/工事(28%)
5位:法人向けサービス(22%)
となり、同じく物流が3位にランクインした。
今回の結果について、同社代表取締役社長の金蓮実氏は
「物流業界では、燃料費高騰やドライバー不足、2024年4月の施行まであと約1年に迫る「2024年問題」や後継者不在問題など、さまざまな課題を抱える中小トラック運送事業者が多いです。M&Aによる業界再編が進んでいることがわかります」
とのコメントを寄せている。