MSJ開発中止の衝撃 代替の飛行機どうなる? 小型ジェット旅客機世界市場の行方とは

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三菱重工業が国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット」の事業撤退を発表した。気になるのは、すでに受注済み約270機の納入先として決まっていた航空会社の対応だ。

エンブラエルE2シリーズも来日アピール

SWISSのA220(画像:シカマアキ)
SWISSのA220(画像:シカマアキ)

 ANAでは、MSJの納入が何度も遅れたことで、DHC8-Q400と737-800を追加で導入した。それでも、MSJに代わる70~90席程度のリージョナルジェットの選定と導入が急務なのは間違いないだろう。

 日本の航空会社は未導入ながら、世界の空で着実に増え続けている小型ジェット旅客機がある。「エアバスA220」だ。もともとボンバルディアが近中距離向けのCシリーズとして開発し、2018年にエアバスが提携することで同社のラインアップに加わった。

 A220シリーズを30機以上所有するスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)の場合、機内の座席配列は2-3で、125席/145席。主にスイス国内およびヨーロッパ各地への便として運航する。デルタ航空や大韓航空、エールフランスなども導入しており、エンブラエル最大のライバル機とされる。

 エンブラエルは、最新鋭の「195-E2」シリーズのプロモーションツアーの一環として、2019年7月と、2022年11月にも来日。日本の航空関係者らに試験機の実機を披露した。座席は2-2配列で、最大座席数は、90席/114席/146席。当時すでにMSJの開発が事実上凍結した状況であり、エンブラエルの日本での積極的なアピールが印象的だった。

 ANA国内線の座席数は、737-800が166席、DHC8-Q400が74席。傘下のANAウイングスが競合するジェイエアのエンブラエルが76席/95席であることを考えると、同程度の座席数かつジェット機が理想的だろう。いずれにせよ、今後も堅調が見込まれるリージョナルジェットとして、ANAがどの機材を選定するかに注目が集まる。

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