中古車バブル崩壊? 「ベンツCクラス」わずか1か月で17%価格下落、米国市場も下降傾向に
中古車に特化した買い取りサービス「旧車王」を運営するカレント自動車が、「2023年 旧車価格相場の見通し」を発表した。
高年式車両が顕著

中古車に特化した買い取りサービス「旧車王」を運営するカレント自動車(神奈川県横浜市)は1月25日、2023年の中古車価格相場の見通しを発表した。
中古車は近年、新車価格の2~3倍の価格が付くなど、高騰が著しかった。しかし、新車供給も回復し、高年式車両の市場相場が下がり始めており、中古車の市場相場も停滞している。
同社によると、約1か月前と比べて値下がりしている高年式車両は次のとおり(2023年1月13日時点のデータ、オートオークションでの価格をもとに算出)。
・メルセデスベンツCクラス(C220dアバンギャルドAMGライン): -17%
・マツダCX-8(XD Lパッケージ): -12.2%
・トヨタランドクルーザー300(ZX): -4.75%
高級車として人気の高いベンツCクラスも、わずか1か月で17%も価格が下がっているほか、世界的に多くのファンを持つランドクルーザーも値下がりしている。同社は
「これまでのように手放しで、中古車全体の価格が高騰しているとは言い難い状況」
としている。
現時点で下降傾向にあるのは高年式車両が中心だが、その波は中古車にも徐々に押し寄せており、価格高騰モデルも一気に値下がりしてしまうかもしれないという。
世界最大級の中古車マーケットである米国では、中古車販売の大手・カーバナの株価が大幅下落。2022年12月に3.95ドルに落ち込んだ(99%下落)。また、米国の中古車価格指標「マンハイム指数」が直近1年で大きく変動。2022年12月には219.3(14.9%下落)となっている。