給料&時間だけじゃない! 長距離ドライバーが溜め込む「大不満」の正体

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人員不足が続くトラック運送業界。ドライバーの従業員満足度を高めるにはどうしたらよいのだろうか。

対策によって避けられる離職

トラックドライバーのイメージ(画像:写真AC)
トラックドライバーのイメージ(画像:写真AC)

 では、定着化のために、具体的にどのような対策があるだろうか。

 離職にはやむを得ない事情によるものと、避けられるものとがある。もちろん、やむを得ない場合は仕方ないが、本来なら避けられる離職も少なくない。その場合、離職の要因を把握し、きちんとした対策を講じることは十分に可能だ。

 具体例を挙げると、

「希望条件と実際の勤務条件とが違った」

といった勤務条件面、

「配車マンとの相性が悪い」

といった人間関係面の要因がある。

 これは配置転換、上司の指導などによって、避けることのできる離職である。また、

・残業の有無
・荷扱いの程度
・休日の取りやすさ

など、実際に勤務して初めて分かることもあるが、面接時に人事担当に加えて配車マンも同席させるなどの工夫で、このような情報のミスマッチを減らすことも、離職防止につながる。

従業員満足度の把握も重要

トラック(画像:写真AC)
トラック(画像:写真AC)

 離職につながるような会社の中で生じているトラブル・不満は、できれば事前に把握しておきたいところだ。その意味で重要なのが従業員満足度(ES)の把握である。

 ESは、ウェブを利用したアンケート調査など手法で比較的簡単に調査できる。実施方法は「トラックドライバー、ES調査」などでネット検索すればいろいろな資料を入手できるので、興味のある方は調べてみてほしい。

 ESを定期的に把握することで離職につながるようなトラブルを未然に把握できる。これに加えて、職場トラブルは

・顧客トラブル
・業務ミス
・交通事故

の遠因ともなりえる。その意味でも、ESの把握は重要である。

 ドライバー向けのES調査のポイントは、ドライバー特有の労働条件・処遇への不満をすくい上げる必要があることだ。その参考として、筆者(久保田精一、物流コンサルタント)が実施したES調査の事例を紹介したい。本調査は、トラックドライバー約160人を対象に実施したものである。

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