トンネルの「4割以上」は老朽化! 橋はさらに深刻、慢性的な技術者不足で もはや不要インフラを葬り去る時代か

キーワード :
, , ,
日本各地で、インフラの維持管理が深刻化している。道路や上下水道、橋、送電線、ダム、公共施設など、あらゆるものの老朽化が著しいのだ。

整備対象の取捨選択、必要か

地方の古い橋のイメージ(画像:写真AC)
地方の古い橋のイメージ(画像:写真AC)

 膨大な予算を確保しても、人手不足で修繕ができない事態を回避するため、

・共同企業体をつくって一括で処理ができる仕組み
・ドローンなどの最新技術を使った効率的な点検方法

も開発されている。なお、共同企業体とは、複数の建設企業が、ひとつの建設工事を受注、施工することを目的として形成する事業組織体を指す。

 ただ、現在のインフラを維持しようとすれば膨大な費用を永遠に投じなければならなくなる。高速道路では、2050年に予定していた無料開放を2014年に延期し、修繕費を確保することを決めた(2065年まで)。しかし、現在はそれも確保が危うくなり、再延長が検討されている。果たして、少子高齢化で人口減少が進むなか、今後も費用を投じ続けられるのか。

 そうした危機感から、

「整備するインフラを取捨選択すべき」

といった声も出始めている。人口減は止めようもないため、将来的に地方では消滅する集落も出てくる。そのため、そうした地域の道路維持は諦めなければならないのかもしれない。だとすると、コンパクトシティー化などの形で、インフラだけでなく地域の街づくりを再編していかなければならない。

 インフラ老朽化の対応は修繕だけではない。もはや、高度成長期に整備された無数の施設を

「どうやって終わらせるか」

という時期に移行しているのだ。

全てのコメントを見る