「ちょっと月まで」 誰もが気軽に行ける日は近いのか? 夢とロマンで語る時代は終わった
一般人の月旅行が夢物語ではなくなっている。月資源の商取引も可能となった現状を解説する。
月の砂レゴリス、その採取方法

月には大気がほとんどないため、宇宙に漂う微粒子が、秒速5~10kmもの猛スピードでぶつかってくる。この衝撃で月面の岩が削り取られてできたのがレゴリスで、大きさは約50μm(1mmの20分の1)。ガラスの粒子、岩の破片、鉄粉が含まれており、水もプレート運動もない月では、この細かいレゴリスが、ほぼ全ての場所に積もり続けている。
ispaceのランダーには4本の着陸脚があるが、着陸時の衝撃を吸収するため、その先端にフットパッドを搭載している。今回の計画では、このランダーのフットパッドを使って、月のレゴリスの採取をする予定だ。ランダーの着陸時、衝撃で舞い上がったレゴリスが、この4つのフッドパッドに堆積することを想定しているのだ。
レゴリスが堆積したかどうかは、ランダー搭載のカメラで撮影した画像で確認される。そして、ミッション1運用終了前に、この撮影画像をもってレゴリスの所有権をNASAに移転する商業取引を行う計画だ。