「3輪ソーラーカー」の予約金だけで1400億円! 米Aptera Motorsの描く近未来的思考とは
太陽光を利用して走行するソーラーカーの存在にも注目が集まっている。ソーラーカーは3輪タイプの開発が進んでいる。
ソーラーカーの課題とは
自動車は昨今、環境に配慮する流れが強くなっている。躍進目覚ましい電気自動車(EV)が目立つなか、太陽光を利用して走行するソーラーカーの存在にも注目が集まっている。自動車といえば4輪が主流だが、ソーラーカーは3輪タイプの開発が進んでいる。
ソーラーカーは、ソーラーパネルから得たエネルギーを電力に変換して駆動する。EVは充電器に接続してバッテリーを蓄電するため、外部設備が必須だが、ソーラーカーは自前のパネルで蓄電する。そのため、ソーラーパネルのエネルギー効率は走行性能に関わる重要なカギとなる。
開発者を悩ませるのが、
・ソーラーパネルを置くスペース
・走行に必要なエネルギー
のバランスだ。
そもそも、太陽光発電で得られるエネルギーには限界がある。天候に左右される太陽光は発電効率が悪いため、多くのパネルを搭載することが望まれる。しかし、パネルの面積を確保するためには大きな車体と馬力が必要だ。
2輪駆動は4輪に比べてエネルギー消費量は少なくて済むから、2輪のソーラーカーにしてしまえば解決しそうな話だ。しかし、2輪駆動だとソーラーパネルを置くスペースを確保したとき、馬力が足りない。そこで、走行に必要なエネルギーが小さいかつ、ソーラーパネルを置くことが可能な3輪に白羽の矢が立ったのだ。。