消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン
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財務省が、自賠責保険5952億円を完済するめどは立たないと釈明した。本当にこのままでいいのか。
JAF会長の危惧が実現か

大事なことなので繰り返すが、自賠責保険の目的は交通被害者の救済である。だからこその、強制保険なのだ。
また加害者にとっても人身事故を起こしてしまったときに(物損事故は対象外)最低限の賠償責任を担うための救済でもある。
これまで6000億円を借りたまま完済せず、自賠責保険の値上げを繰り返してきたことからすれば、明確な謝罪と釈明があったことは一歩前進といえるかもしれない。しかし、その言葉とは裏腹に、追加返済が19億5000万円ではよりいっそうの不信を招くだろう。
2017年、当時の日本自動車連盟(JAF)会長は「踏み倒されるのでは」と危惧していた。本当にその通りになってしまう可能性が高い。
自分たちで使っておいて「足りないから値上げして、国民から徴収」がこの国の「誠意」ということか。
誠意って、何かね?