MT車の新車販売、もはや全体の1% 今後はプレミア化で高額取引対象になるのか?
日本国内で販売される新車のうち、MT車の割合はわずか1%台。いずれ市場から姿を消してしまうとの推測が成り立つ一方で、アメリカではレアモデルに関して高値で取引されている現状もある
米国、レアなMT中古車の価格高騰

実際、日本よりはるか以前に市場で販売されるクルマの大半がAT車だったというアメリカでは、過去に生産された少数かつレアなマニュアルトランスミッション車の価格が中古車市場において高騰するようになって久しい。
同年式・同モデル・同グレードのクルマであれば、市場からの需要はマニュアル車の方がプレミアム価格のレアモデルとして珍重されているのが現在のアメリカである。実はアメリカ人のコアなカーマニアは、マニュアル車が大好きなのである。
そして長いアメリカ車の歴史の中には、新車で販売された時点でマニュアル車しか用意されていなかった極めてマニアックなグレードも存在していた。それほど昔のことではない。時代はすでにAT車が市場を席巻していた1970年代半ばの話である。
そんなクルマの代表かつ、特にマニアックなスペックが与えられた1台に、シボレー・コスワース・ヴェガというクルマがある。
1975年の半ばから1976年の終わりにかけて3507台が生産され販売された。この数字はアメリカの量産車としては極少数であり、現時点で市場に流通している台数も極めて少なく、完全なコレクターズアイテムでもある。
シボレー・ヴェガ自体は1970年型のニューモデルとして誕生した、シボレーブランドの末弟というべきローコストでシンプルなことが取り柄のサブコンパクトカーであり、正直デビュー当時はマニアックモデルとは無縁のベーシックカー中のベーシックカーだった。