EVアンチの常套句「長距離運転に向かない」は本当? 実際に走ってみたら、給油より充電のが楽だった

キーワード :
, ,
EV批判で最も多く言われるものに「ロングドライブに向かない」がある。しかしそれは本当か。検証する。

「テスラ モデル3」で東京から大阪の旅

出力221kWで充電する「テスラモデル3 ロングレンジ」(画像:八重さくら)
出力221kWで充電する「テスラモデル3 ロングレンジ」(画像:八重さくら)

 某日、出発の朝。スマートフォンのアプリから車の充電量を確認すると、しっかり100%まで充電されている。昨晩は半分以上減った状態で帰宅したが、車庫のコンセントに挿していたおかげで、寝ている間に満充電になったようだ。今日は冷え込んでいるので、アプリから暖房を入れておこう。EVなら車庫に止めていても、振動や排ガスを心配せずに暖房を使える。事前に電池と車内を温めておけば電費がよくなり、より余裕が生まれるだろう。

 いよいよ出発の時間となり、ポカポカな車内に乗り込む。東京から大阪までは約500kmの旅となるが、「テスラモデル3」の実質航続距離は約400kmなので、途中で1回の充電が必要となる。ドライブは順調に進み、中間地点の浜松SAに到着した。ここにはテスラ専用の超急速充電器である「スーパーチャージャー」が4台設置してあり、カチッとコネクタを挿すだけで充電が開始する。ちょうどお昼なので、ここで昼食を取ることにしよう。

 SAに到着してから20分ほど経過し、ちょうど食べ終わった頃、スマートフォンに「間もなく充電が完了する」という通知がきた。もう少しゆっくりしたいところだが、まだ先は長いので準備して車に戻る。80%までの充電にかかる費用は約1000円で、税金に加えて燃料代やメンテナンスなどの維持費が安いのもEVの特徴だ。

 目的地に到着したとき、充電量は再び半分以下まで減少していた。このままでは帰り道が心もとないが、心配はいらない。今回の宿泊先にはちゃんと充電用のコンセントが設置してあるので、到着時にカチッと差し込めば翌朝には満充電まで回復しているはずだ。

全てのコメントを見る