世知辛すぎるヨーロッパのトラック「取り締まり事情」 ベルギーの平均罰金額はなんと26万円だった!

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意外と知られていない、ヨーロッパにおけるトラックの取り締まり事情。日本より厳しいのか。

ベルギーで実施されたトラックの一斉検査

海外のトラックのイメージ(画像:pixabay)
海外のトラックのイメージ(画像:pixabay)

 2022年6月にベルギーにおいて、トラックを対象とした一斉取り締まりが実施された。90人以上の警察官や検査官を投入し、150台以上のトラックの検査を行った結果、罰金総額が19万ユーロ(約2600万円)に達した。2022年2月には、ヨーロッパの警察組織の集まりであるROADPOL(ロードポル)が主体となったトラックの取り締まりが行われた。そこでは、ヨーロッパ全体で7万1249件の違反事例が摘発された。今回は、ヨーロッパにおけるトラックの取り締まりについてリポートする。

 北海に面したベルギーの港町・ゼーブルッヘにあるトラックパーキングで、トラックの検査が実施された。車両や運転手の検査を行う警察官だけでなく、人身売買などの犯罪調査を行う係官、違法ディーゼルオイルの使用を調査する税務署職員の、総勢90人以上が参加する大掛かりな検査だ。

 検査のドキュメンタリーを制作していた会社によると、検査を受けたドライバー153人のうち、実に101人が何かしらの法令に違反しており、罰金総額が19万ユーロ(約2600万円)に達した。ひとりあたり26万円の計算だ。なお、違反チケットは、通常ドライバーではなく運送会社に送付された。この日の検査は罰金だけでなく、不法就労によりひとりを逮捕、3台のトラックが押収され、32人が欧州連合(EU)の新しい規則である帰社義務違反で摘発された。

 なお、帰社義務とは、2022年2月21日に施行された、トラックは遅くとも8週間以内に運送会社の本拠地に戻らなければならないというルールだ。日本でも、事業用貨物自動車は業務終了時に登録された車庫に戻ることが原則となっている。