日野自動車エンジン不正 「過去の栄光」「社内力学」にとらわれた機能不全企業に最後の光は差し込むか?

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8月2日の行われた日野自動車の「調査結果および今後の対応」公表。同社は今後再生できるのか。

従業員の声に応えられるか

日野自動車のウェブサイト(画像:日野自動車)
日野自動車のウェブサイト(画像:日野自動車)

 再発防止策には、企業風土改革に向けた「マネジメント層からのメッセージ発信」が挙げられているが、まずマネジメント層自身が「組織の生まれ変わりを図りたいという気概と能力を持ち合わせた多くの従業員」の

・声が強い営業と頑張る開発が負のスパイラルを生む
・組織の能力を超えた開発プロジェクト数と開発日程
・リソーセスの把握も管理もできておらず、来たものを受けるという文化

などの声に対して、謙虚に耳を傾けることが先決だ。

 さて、2020年の大型トラックの世界市場シェアは、

1位:東風汽車(中国)
2位:ダイムラー(ドイツ)
3位:タタ(インド)
4位:中国重型汽車(中国)
5位:いすゞ(日本)
6位:日野(日本)

となっている。日本の多くの産業は中国に追いつかれ、追い越されてきた。自動車産業は最後のとりでなのだ。

 一方で、脱炭素化の波は今のところ乗用車で止まっているが、小型トラックを経て、大型トラック、バスに到達するのは遠い将来ではない。大型車の脱炭素は困難だが、日本勢がトップに返り咲くチャンスでもある。日野の再生を心から期待する。

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