フード配達員の4割が「迷惑かけた経験ある」 1000人調査、不満は「配達依頼が入らない」こと
フードデリバリー配達員の4割が、商品を提供する店舗や配達先に迷惑を掛けてしまった経験がある――。Tokyo Smart Restaurantsのアンケート調査により、そんな実態が明らかになった。
平均件数は「5~10件程度」が最多
デリバリー一元管理システム「ハブスター(Hubster)」を運営するTokyo Smart Restaurantsは、フードデリバリー配達員を対象に「フードデリバリー配達員の本音」に関する調査を行い、結果を発表した。
調査は2022年7月1日(金)~2日(土)、配達員1013人を対象に実施した。
それによると、配達員の1出勤日当たりの平均配達件数は「5~10件程度」が最多で41.3%。次いで「5件未満」が26.3%、「11~15件程度」が21.5%だった。10件未満が7割近くを占めており、同社は「フルタイムで働くというよりは空いた時間に働いている方が多いようだ」と指摘する。
また、配達の際の移動手段(複数回答)は「自転車・マウンテンバイク」が38.1%で最も多く、「バイク」が28.0%、車(自家用車)が19.5%、「原付・スクーター」が19.2%だった。
さらに、配達の仕事をするうえでの不満や困ったことについて尋ねる問い(上位三つまで回答)では、
・注文(配達依頼)がなかなか入らない 39.7%
・待機時間が長い 32.3%
・配達軒数を予測しづらい 30.2%
が上位に。以下、「人手不足で配達に支障が出る(22.0%)」「配達先が分からない(17.3%)」「移動が大変(14.5%)」などが続いた。
加えて、「商品を提供する店舗に迷惑を掛けてしまった経験」が「ある」と答えたのは40.0%、「配達先に迷惑を掛けてしまった経験」があると答えたのは45.8%に上った。