ビール大国ドイツ危うし! 「トラックドライバー不足」でビール瓶も足りない事態が勃発していた
ドイツで現在、ビール瓶不足が懸念されている。原因は「エネルギー価格の高騰によるビール瓶価格の高騰」だけでなく、トラックのドライバー不足」にあるという。
トータルでは不足していない?

イギリスでは、2021年秋にドライバー不足が原因で、市中のガソリンスタンドからガソリンがなくなる事態が発生していた。このときは、イギリス軍を動員して輸送を確保した。ドライバー不足の原因は、イギリスの欧州連合(EU)離脱に伴い、就労ビザの発給要件を厳しく制限したために、EU諸国からの出稼ぎ労働者がイギリスから離れざるを得なくなったからだ。
このイギリスのような事例は、今回の空き瓶不足にとどまらず、数年後にドイツでも起こるのではないかと危惧されている。その一方で、
「不足しているのは地域の輸送を担っている純粋なドイツ人ドライバーであり、トータルでは全く問題ない」
という意見もある。
例えばある労働組合の責任者は、
「短期的には、イギリスからEUに多くのドライバーが戻ってきており、幾分か不足は緩和している」
と述べている。
そして、ドイツ国内トータルで物流が機能しているのは、東欧諸国の事業者の存在がある。合法、非合法に関わらず、東欧諸国の事業者が安く請け負っている実態があるのだ。ただ、この労働コストの安い事業者の存在が、物流コストの下げ圧力につながり、純粋なドイツの事業者の経営を圧迫する問題を引き起こしている。
ドイツにおけるトラックドライバー不足の問題には、育成コストや労働環境の改善だけでなく、他のEU諸国を拠点とする非合法的な事業者の存在とコスト低減圧力、外国人労働者の低賃金問題など、意外にも整理すべき課題が多い。