下肢不自由者に「手動操作」「左アクセル」の専用レンタカー 対象エリアを大幅拡大へ
下肢が不自由なドライバー向けのレンタカーの対象エリアが大幅に拡大。修理の際の保険代車として貸し出しを行う。
現在の9都府県に7県を追加
下肢が不自由なドライバー向けのレンタカー事業を展開するタスク(兵庫県香美町)が、レンタルエリアを大幅に拡大する。
現在の対応エリアは関東(東京・埼玉・千葉・神奈川)と関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀)。これに、中部(愛知・静岡・三重)と関西(和歌山)、中国(広島・岡山・鳥取)を追加する。
同社は「タスクレンタカー」のブランド名で、事故や故障で修理される際の保険代車として、両足が不自由な人には「手動運転装置」を取り付けたレンタカーを、右足が不自由な人には「左アクセル」を取り付けたレンタカーを、保険会社を通じてそれぞれレンタルしている。
「手動運転装置」は、手だけで運転できる装置。ミクニライフ & オートのAPドライブを採用し、レバーを引くとアクセル、押すとブレーキ操作が行える。ウインカースイッチ、ホーンスイッチ、ブレーキロックスイッチの操作機能を、グリップに配置している。
また「左アクセル」左足でアクセル操作ができる装置。ミクニライフ & オート製の吊下着脱式を採用し、アクセルペダルの着脱を可能にし、ペダルの付け替えで左右の切り替えが行える。義足使用者や関節を曲げにくい人に最適という。
同社は2005(平成5)年に自動車保険代理店として創業。2016年に、海外製パーツを使った福祉車両改造事業を開始した。神奈川支店や兵庫支店を設置し、現在13台が稼働している。