都心から西へ300km! 運よく「超長距離客」を乗せたタクシー運転手がまず最初にすべきこととは?

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タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は「長距離客、長時間客」について。

報道関係者を乗せ、事故現場へ急行

街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)
街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)

 上記の場合は、無事に親子3人を目的地まで送り届け、事故もなく帰社することができた。その1日の売り上げは12万円で、ドライバー歴で自己最長記録となった。

 長距離というより「長時間」の乗車という意味では、マスコミの取材班を乗せるというケースもある。

 新聞社の政治部記者などは日頃からハイヤーを利用しているが、事件事故のような突発事案の場合は、流しのタクシーを拾う場合もあるようだ。

 これはすでに30年も前のことになるが、北海道の道央自動車道、札幌千歳間の上り車線で午前9時前に追突多重事故が発生した。現場は道内でも有数の大動脈になる。

 3月、いつものように札幌市内を流し営業していると、朝の9時ピッタリ、大手マスコミの支社が入るビルから40代くらいの男性ふたりと、もう少し若い男性のひとりが飛び出して来た。

「これから事故の現場に向かってほしい。悪いけど、今日1日この車を貸し切るよ」
「えっ、お客さんがた、どこまで行くんですか?」
「とりあえず高速の××インターに向かって、千歳方向へ走ってほしい。少し飛ばして」
「どこらあたりの事故ですか?」
「一報では××付近、高速道路の事故だ。何十台も巻き込まれている。死者も出ているらしい」

 慌てた様子に鳥肌が立つのが分かった。ラジオニュースを聴いてなかったので何が何だか分からない。

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