札幌駅「西口」「東口」のパワーバランス激変か? 新幹線の延伸がもたらす都市の一大変革とは

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2030年度、新幹線が札幌まで延伸する。新幹線札幌駅が東側に建設されることに伴い、東口では新たなビルの着工が始まっている。

2030年度に開業予定

JR札幌駅前(画像:合田一道)
JR札幌駅前(画像:合田一道)

 2030年度中に新幹線が札幌まで延びるということを、まだご存じない読者もいるかもしれない。

 東北新幹線が津軽海峡の海底トンネルを通って北海道に上陸し、北斗駅と結ばれたのは2016(平成28)年。すでに6年がたつが、この間工事は継続され、2030年度には札幌まで延長される計画となっている。

 ずいぶん先の話かと思っていただけに、胸を高鳴らせる人も地元を中心に多いようだ。

 建設計画によると、新函館北斗駅先に延びるのは、 新八雲―長万部―倶知安―新小樽、そして札幌へ。 総延長1074km(東京―新青森間713km、新青森―札幌間361km)を、最高時速320kmで横断する。東京―札幌間の所要時間は4時間30分、まさに夢の実現というわけだ。

 北海道区間の特徴はトンネルが多いこと。渡島トンネル(32.7km)をはじめ、野田追、立岩、内浦、昆布、羊蹄、二ツ森、後志、札幌と、トンネルの総延長は189kmにも及び、 全路線の80%を占める。

 橋梁(きょうりょう)も多く、遊楽部川橋、尻別川橋、南倶登山川橋など延長200~300m級のトンネルが続き、計4.3kmに、高架橋梁も27kmにも及ぶので、「トンネル」と「橋」 が連なる新幹線ともいえる。

 なんだ、車窓は暗闇ばかりか、 と言われそうだ。

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