なぜ建設業界の約9割は「ガソリン車」のままなのか? それでもEV・HV導入が進み始めた根本理由とは
建設業のガソリン車保有率は86.8%と5業種で最高水準にある一方、EV・HV転換の検討・実行は53.0%に達する。燃料費削減を軸に進む電動化は、現場運用と車両処分の“出口設計”を同時に突きつけている。
資産管理の成熟が導く現場の明日

いま進んでいる車の買い替えは、エンジンをモーターに載せ替えるといった見かけだけの話ではない。持ち物の管理から市場での取引、現場での動かし方に至るまで、多くの事柄が重なり合って進む大きな移り変わりの真っ最中だ。
電動化がどこまで役立つものになるか。その成否を測る物差しは、広まり具合を示す導入率から、役目を終えた車を手際よく手放す仕組みが整っているかという点へと移りつつある。
86.8%という高いガソリン車保有率という現実がありながらも、53.0%の担当者が電動化への道筋を見据えている。この事実は、手に入れてから手放すまでの車の生涯を丸ごと見渡した新しい使い方が、現場に広まり始めている何よりの証拠といえる。
現場の切実な声に応える技術と、車の値打ちを支える市場の動き。これらがうまく組み合わさることで、建設現場の車は、より揺るぎない稼ぎの土台を築く力として、その役目をさらに広げていくことになるだろう。