「EV一辺倒」は変わるのか? テスラvsプリウスで見えた“クルマ選び”の新基準とは

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EVかHVか――。そんな単純な対立図式に変化の兆しが出ている。AAA調査では、氷点下でEVの航続距離が39%縮む一方、市街地では高効率を維持。寒冷地や高速道路ではHVが巻き返し、車選びは「性能競争」から生活環境との相性を問う段階へ入り始めた。

低温下で露呈するEV航続距離の壁

EVとHVの航続距離および燃費の低下(走行サイクル別/気温別)(画像:AAA)
EVとHVの航続距離および燃費の低下(走行サイクル別/気温別)(画像:AAA)

 EVが積んでいるリチウムイオンバッテリーは、化学反応で電気を生み出すため、どうしても寒さには弱い。AAAの調査結果を読み解くと、その影響は数字にもはっきりと表れている。

 気温23.9度のときと比べ、マイナス6.6度の環境では、EV全体のエネルギー効率が35.6%も落ち込み、一度の充電で走れる距離も平均で39%短くなった。なかでもテスラ・モデルYは、5割近い落ち込みを見せた。外の環境に左右されやすいという課題が浮き彫りになった格好だ。

 理由はバッテリー内部の抵抗増加に加え、暖房の問題がある。エンジンの熱を使える車と違い、EVは暖房の熱もバッテリーに頼らざるを得ない。走るためのエネルギーを空調に回せば、その分だけ距離が削られるのは理にかなっている。

 今の開発競争の主戦場は、馬力のような目に見えるパワーから、いかに効率よく熱を回すかという「熱管理」へと移りつつある。外の気温に左右されず安定して走れるか。この難題が、部品メーカーを巻き込んだ車全体の進化を促している。

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