キッチンカーにはなぜ自然と列ができるのか? 「7割超」が予定外に買ってしまう根本理由

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移動販売車で「予定外の買い物」をした人は70.3%。キッチンカーの広がりは、飲食ブームではなく、人の流れに合わせて売り場が動く時代の始まりを映す。車は今、物流の枠を越え、地域の消費とサービスを支える存在へ役割を広げている。

動く店舗への進化と経営の壁

「移動販売車で買い物をした経験」についてのアンケート(画像:NEXER、グリーンオート)
「移動販売車で買い物をした経験」についてのアンケート(画像:NEXER、グリーンオート)

 商用車の役目は、荷物を運ぶ物流の枠をはみ出し、物を売る機能そのものを取り込む形へと進んでいる。車が走りながら需要を見つけ、その場で商売をまとめ上げる光景は、車そのものが店になっていることを表している。

 高い賃料を払って場所を占めるこれまでの小売りに対し、機動力で勝負する新たな商いの形といえるだろう。人波のデータをもとに場所を移すやり方は、時間ごとにちょうど良い商圏を自前で作る力を持っている。もっとも、商売を続けていくには高い壁がある。店を開いてから一年も経たないうちに半分以上が姿を消すともいわれており、移動販売の厳しさが表れている。

 なかでも大きな負担となるのが、営業場所を守ることだ。道路では警察、公園では自治体というように、場所ごとに異なる手続きを済ませなければならない。道路交通法や食品衛生法、都市公園法など、関わる決まりが多いうえ、地域ごとに運用も異なる。こうした煩雑さが、新しく事業を始める人たちの壁となっている。

 経営面でも、車の購入や改装に数百万円がかかるほか、売上の10%から15%を占めるといわれる場所代が利益を削る。天気に売上が左右されやすく、長時間労働になりがちな働き方も、廃業につながる理由のひとつだろう。

 こうした課題に対し、大手企業の参入や仲間同士での出店、ネットを使った場所探しなど、新しい試みが広がり始めた。車両メーカーも、商売の中身に合わせた仕立てや電気の管理を通じて、現場を支える役割を強めている。

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