なぜ「長距離ドライブ」で、子どもの7割が突如として不機嫌に陥るのか?
子育て世帯300人調査で68.3%が「車は必要」と回答。移動中の不機嫌発生率66.1%、ヒヤリハット63.6%という現実の中、車内は単なる移動手段を超え、家族の時間と安全を支える“生活空間”へと進化している。
親の7割が切望する移動個室

子育て世帯にとって、保育園の送迎や急な通院といった日常の移動で、車を持つ意味はやはり大きい。ファブリカコミュニケーションズ(愛知県名古屋市)が全国の男女300人に行ったアンケートでも、68.3%が子どもがいれば車が必要と答えている。
この約7割という数字。そこからは、公共交通で周囲に気兼ねするのを避け、家族だけの居場所を守りたいという切実な思いが透けて見える。周りに迷惑をかけず過ごせる車内は、移動できる個室のような役割を果たしており、筆者(小島聖夏、フリーライター)も使い勝手の良さから車を移動の柱にしてきた。
ただ、長距離ともなれば話は別だ。子どもの機嫌が悪くなりやすく、きょうだい喧嘩が始まれば運転する側の負担は一気に増す。こうした悩みを解消するための工夫は、今や市場の至る所でサービスとして形になっている。企業にとって、こうした家族の要望に応えていくことは、将来の顧客を離さないためにも欠かせない視点だろう。