あおり運転の被害者「73%」という現実! ドラレコを「付ける人」「付けない人」は何が違う? ソニー損保調査が映す普及局面の構造変化
ドライブレコーダーの搭載率は2025年に53.8%と過半数を超え、市場は成長期から成熟期へ移行した。あおり運転経験72.5%という現実も追い風となり、装着は日常装備へと定着しつつある。導入の主役は「必要性」から「手軽さ」へと変わり始めている。
安全を後付けする社会への移行

警察庁が呼びかけているように、ドライブレコーダーに残された映像を見返すことは、自らの運転を客観的に知るための貴重な機会になる。ふとした瞬間の危ない場面や、事故を招きかねない無意識の癖を自覚できれば、安全への意識は自ずと高まり、ひいては事故を防ぐことにもつながるはずだ。かつては万が一の後に頼るための道具だったが、今では日々の安全を自分自身で育てていくための存在へと立ち位置を変えている。
手間なく使えるモデルが広まっていくことは、使い勝手が良くなるという目先の話にとどまらない。新車への乗り換えを待たずとも、後から手軽につけられるモデルがあれば、すでに街を走っている膨大な数の旧型車を、最新の安全水準へとすぐに引き上げることができる。これは、高いお金を払って新型車を買い直さなくても、社会全体の安全の底上げを図れる現実的な手立てとなる。
わざわざ大がかりな準備をしなくても、誰もが思い立ったときに安全を付け足せる状況が、技術の進歩によって整ってきた。後付けで機能を補っていくという考え方は、これからの車社会を支える不可欠な土台として、着実にその役割を広げつつあるようだ。