「MAZDA2」終了は後退なのか? 初期投資を「80%」減らすマツダ次世代戦略、消えゆく「5ナンバー車」の現在地とは

キーワード :
,
1990年に383万台超を売った5ナンバー車は、2024年には76万台まで縮小した。マツダがMAZDA2の国内生産終了を決めた背景には、3ナンバー車と軽自動車へ流れる市場変化、EV投資、そして世界戦略の転換がある。

MAZDA2国内生産終了と名車の軌跡

MAZDA2「XD PROACTIVE S Package」(画像:マツダ)
MAZDA2「XD PROACTIVE S Package」(画像:マツダ)

 2026年4月下旬、マツダが小型車「MAZDA2」の国内生産を2026年8月末で終えることが明らかになった。MAZDA2は、かつて「デミオ」の名で売られていた車種である。

 デミオは、ミニバン人気が広がるなかで1996(平成8)年に登場した。同年には「日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞」を受賞し、販売も好調だった。多チャンネル化で苦境に陥っていたマツダの経営を立て直した車種としても知られる。

 2014年に登場した4代目は、品質や技術に加え、デザインにも力を入れたことで注目を集めた。9月11日の予約販売開始から約1か月半で累計販売台数は約2万台に達した。同年には「グッドデザイン金賞」と「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、従来の小型車のイメージを変える存在となった。

 2019年には世界での車名統一により、「MAZDA2」へと名称を変更した。現在は山口県防府市の防府工場で生産されており、2025年の国内販売台数は約2.3万台となっている。今回の生産終了の背景には、

・5ナンバー車市場の縮小
・世界戦略の進展
・EVの混流生産

といった複数の要因がある。

全てのコメントを見る