「MAZDA2」終了は後退なのか? 初期投資を「80%」減らすマツダ次世代戦略、消えゆく「5ナンバー車」の現在地とは

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1990年に383万台超を売った5ナンバー車は、2024年には76万台まで縮小した。マツダがMAZDA2の国内生産終了を決めた背景には、3ナンバー車と軽自動車へ流れる市場変化、EV投資、そして世界戦略の転換がある。

世界戦略にともなう生産車種の最適化

マツダのウェブサイト(画像:マツダ)
マツダのウェブサイト(画像:マツダ)

 現在のマツダは、国内メーカーの枠を超え、世界で事業を広げる企業となっている。2025年の販売台数は、国内が14万9481台、海外が110万6734台だった。

 国内と海外では、販売規模に大きな差がある。車種別で見ると、CX-5が33万4578台、CX-30が20万8869台、MAZDA3が15万1291台だったのに対し、MAZDA2の国内販売は2万3644台にとどまった。

 CX-5やCX-30と比べると、MAZDA2の国内販売規模はかなり小さい。一般に、車両価格が高い車種ほど利益も出しやすい。そう考えると、マツダが世界市場を見据えてどの車種を重視するかは見えやすい。

 生産体制にも、その方針は表れている。2025年の生産台数は、国内が71万6690台、海外が44万17台だった。

 海外販売は国内販売の10倍近い規模に達している一方、生産は国内が海外を上回っている。限られた国内工場の生産能力を、どの車種に振り向けるかは重要な経営判断となる。

 年間約2.3万台にとどまるMAZDA2の国内生産を終え、CX-5やCX-30、MAZDA3といった利益を出しやすい車種へ力を振り向ける判断には、一定の合理性がある。

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