ガソリンの転換点か、それともEVの逆襲か――世界の新車4台に1台が電気へ! 中国は過半数突破、電化が進む世界の分断

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IEA最新で2025年エネルギー需要+1.3%、電力+3%。太陽光が供給増の25%超で首位、EV2100万台・新車4台に1台。中国はEV過半、米国は政策変化で減速、電化は地域差と構造転換を鮮明化。地域ごとのエネルギー条件がEV普及の明暗を分ける構図が鮮明に浮き彫りになった。

電化は「量」より「構造」の変化

EV充電イメージ(画像:Pexels)
EV充電イメージ(画像:Pexels)

 国際エネルギー機関(IEA)は、世界のエネルギー動向の分析・統計・政策提言を行う経済協力開発機構(OECD)系の国際機関である。その最新リポート(2026年4月20日発表)によると、2025年のエネルギー需要全体の伸びは1.3%で、過去10年平均の1.4%をわずかに下回った。だが内訳を見ると、これまでとは質の異なる変化が起きている。

 電力需要の伸び率は約3%と、需要全体の2倍以上だ。供給増分の4分の1以上を太陽光発電が占め、再生可能エネルギーとして初めて成長の首位に立った。新規導入された蓄電池は110GWに達し、天然ガスの追加容量を上回った。

 電気自動車(EV)の世界販売台数は前年比20%超の2100万台となり、新車販売の

「約4台に1台」

がEVになった。2019年以降に導入された低排出技術によって、中南米全体の年間需要に相当する化石燃料の消費が削減されている。エネルギーの転換は、既存の産業の仕組みを実際に変え始めている。

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