「タイヤ交換、済ませましたけど?」 約8割が無自覚のまま抱える“数万円のムダ出費”の原因

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タイヤは路面と唯一接する部品であり、その状態は安全だけでなく家計にも直結する。交換経験は75.6%、3年以内の交換が6割超。EV化と大型SUV化で価格は上昇し、わずかなバランス不良が燃費悪化や修理費増大を招く。整備の精度が車両価値を左右する局面に入った。

タイヤの基本機能と安全性の根幹

タイヤメンテナンスのイメージ(画像:写真AC)
タイヤメンテナンスのイメージ(画像:写真AC)

 ブリヂストン(東京都中央区)のウェブサイトには「タイヤは、生命を乗せている」との言葉が掲げられている。自動車を構成する多種多様な部品のなかで、路面と直接接しているのはタイヤのみだ。安全な走行を支える基盤として、最も注意を払うべき部品のひとつといえる。

 タイヤの役割は大きく4点に集約される。

・車体の重量を支える
・エンジンやブレーキの動力を路面に伝える
・進行方向を転換・保持する
・路面からの衝撃を吸収する

だ。これらが正常に機能することで、ドライバーの安全が保たれる。

 一般にタイヤと呼称されるのは車輪のゴム部分を指す。内側の金属製ホイールと組み合わせることで、初めて車体への装着が可能となる。ホイールは大きな衝撃を加えない限り継続して使用できるが、ゴム製品であるタイヤは走行による摩耗に加え、経年劣化も避けられないため、定期的な交換が必要となる。

交換実態と高価格化するタイヤ市場

タイヤ交換をしたことのある人の割合(画像:ザクティブ)
タイヤ交換をしたことのある人の割合(画像:ザクティブ)

 自動車用タイヤの輸入・販売・卸売などを手掛けるザクティブ(東京都中央区)が2025年7月、車を所有し週1回以上運転する439人を対象に実施した調査によると、タイヤの交換経験があるとの回答は75.6%に達した。

 交換頻度は「5年に1回程度」が33.7%で最多となり、「3年に1回程度」が22.9%、「半年に1回程度」が16.0%と続いた。全体の6割以上が3年に1回以上の頻度で交換している実態が浮かぶ。

 2026年現在の市場環境では、電気自動車(EV)の普及や大型スポーツタイプ多目的車(SUV)の人気により車体重量が増加している。これにともないタイヤの大型化と高価格化が進んだ。タイヤは消耗品の枠を超え、

・車両価値
・維持費

を左右する要素となっている。交換作業においてゴム部分のみを刷新し、既存のホイールを継続使用する場合にはホイールバランスの調整が不可欠だ。精密な調整が求められる背景を詳述する。

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