「物流の仕事、イケてる?」 なんと学生の8割が「現場職」を視野に! ホワイトカラー優位はなぜ揺らぎ始めたのか
2026年4月のX Mile調査(学生500人)で81.6%が現場職を選択肢に含み、AI不安が進路を変えつつある。物流など物理領域の価値上昇とともに、職業観の転換が進行している。
未来の分岐点

この先に待つ未来には、大きく分けていくつかの道筋が考えられる。
まず想定されるのは、現在の流れがそのまま続く姿だ。人手不足が深刻な職種を中心に賃金の上昇が続き、同じ現場職の間でも収入の格差が広がっていく。いわば「稼げる現場」とそうでない場所の明暗が、より鮮明にわかれていくことになる。
次に、構造そのものが一歩進む姿だ。これまで属人的だった現場の技能を客観的に評価する仕組みが整い、AIを使いこなして現場を差配する人材が台頭する。こうした層は、これまでの事務職の平均年収を軽々と上回り、労働市場における新たな上位層としてその地位を確立するだろう。
そして、状況が根底から覆る姿も否定はできない。人間に近い動きを再現するロボットや完全自動運転が、想定を上回る速さで普及した場合である。そのとき、現在の現場職が享受している優位性は揺らぎ、働くことの価値は再び下落に転じるかもしれない。もっとも、エネルギー効率という面で機械が人間の身のこなしを凌駕するには、なお相当な時間を要するというのが現実的な見方だ。