鉄道・運輸関係が2.1%に倍増! 「男の子の将来なりたい職業」が映し出す、インフラへの新たなリスペクト

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警察官15.6%が首位を占める一方、パイロットは1.4%で19位へ後退――2006年比で半減した。その裏で運転士7.7%、鉄道・運輸2.1%は伸長。20年で子どもの職業観は「空への憧れ」から「生活を支える現場」へと静かに軸足を移している。

分解される憧れと役割の細分化

男の子の親の「就かせたい職業」トップ10(画像:クラレ)
男の子の親の「就かせたい職業」トップ10(画像:クラレ)

 今回の調査で目を引くのは、スポーツ選手を挙げた子の割合が20年前の31.8%から12.3%へと、大きく数字を下げている点だ。これは決して、スポーツそのものが魅力を失ったわけではない。むしろ、子どもたちが選ぶ選択肢が広がり、興味が散らばった結果と見るべきだろう。かつて誰もが追いかけたひとつの大きな英雄像が、多様な競技への関心へとわかれていったのだ。

 これと同じ現象が、移動や輸送の分野でも起きている。

「乗り物といえば飛行機」

という象徴を一身に背負っていたパイロット(2006年:3.2%、2026年:1.4%)という存在は、現代の入り組んだ移動環境のなかで、それぞれの役割ごとに細かくわかれていった。

 移動の価値は今、操縦を担う運転士・運転手(7.7%)、車両の状態を守る車整備・販売(1.5%)、そして全体を円滑に回す鉄道・運輸関係(2.1%)といった、いくつもの具体的な役割へと散っている。

 憧れの対象が中身に応じて枝わかれしていく過程で、かつて全体を代表していたパイロットは、特定の役割に特化した地上の職種のなかに混ざり合っていった。競争に敗れたというよりは、役割が小分けにされた結果、際立った一人が目立たなくなった。そう捉えるのが自然だろう。

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