「まだガソリン代払ってるの?」 暴落する中古EVこそが“究極の節約”になる逆説――燃料費・整備費を抑えて数年でも200万円得する現実

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「EVは値落ちが激しい」という定説は、いまや中古購入者にとって追い風だ。5年で価値が半減する価格下落を活用すれば、新車時に35%上乗せされたコストは前オーナーが負担する構図になる。結果として生涯費用はガソリン車より大幅に圧縮できる。市場の歪みを利益に変える、合理的な選択肢である。

地域差と充電環境

ミシガン大学のウェブサイト(画像:ミシガン大学)
ミシガン大学のウェブサイト(画像:ミシガン大学)

 研究を担当したマクスウェル・ウッド氏は、

「結果の一貫性には驚きました。当初は、一部のシナリオや都市、あるいは特定の車種でのみEVが安くなると予想していました。しかし実際には、ほぼすべての車種と都市でコストが一貫して低かったのです」

と英紙「Daily Mail」に話している。

 中古なら購入費用が抑えられる上に、燃料代や整備費もガソリン車より安く済む。エアコンのコンプレッサーといった一部の部品が故障した際の修理代は高くなることもあるが、それを差し引いても全体ではお得だ。

 最も効率よくお金を残せるのは、自宅で充電できる人だ。反対に、家で充電できず料金の高い外のスタンドを頼る場合は、浮くお金が少なくなる。またボストンやサンフランシスコのように電気代が極端に高い都市でもコストは膨らむ。中古はバッテリーの性能が落ちているため、一度の充電で走れる距離が短く、遠出には向かない。

 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのティエン・ヴィエット・グエン博士は、急速に変わるEV市場において、

・補助金などのインセンティブ
・充電インフラの整備状況
・市場に出回るモデルの種類や数

という三つの要因が、維持費や売却価格の両方に大きく影響すると指摘している。

 これらを無視して一概に判断することは難しいが、自宅充電が可能で日常的な移動が中心であれば、中古EVは間違いなく家計を助ける存在となるだろう。

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