「まだガソリン代払ってるの?」 暴落する中古EVこそが“究極の節約”になる逆説――燃料費・整備費を抑えて数年でも200万円得する現実
「EVは値落ちが激しい」という定説は、いまや中古購入者にとって追い風だ。5年で価値が半減する価格下落を活用すれば、新車時に35%上乗せされたコストは前オーナーが負担する構図になる。結果として生涯費用はガソリン車より大幅に圧縮できる。市場の歪みを利益に変える、合理的な選択肢である。
生涯費用の比較

米ミシガン大学の研究チームが2026年1月、『Environmental Research Letters』に発表した研究では、中古のEVは現在、購入者にとって車を使い終えるまでの生涯費用が最も安く済むことが示されている。
研究チームは生涯にかかる総費用を分析するために、全米で広く利用されている分類広告コミュニティサイト「クレイグズリスト」に掲載された中古車26万件という膨大なデータを調査した。購入価格や値落ちのデータのほか、
・燃料費
・メンテナンス費
・修理費
などの毎月かかるコストも調べている。加えて米国の17都市のデータを用い、各地の燃料費、充電費、修理費を算出した。
調査の結果、3年から10年が経過した中古のEVは、コンパクトセダンからスポーツタイプ多目的車(SUV)、さらには大型のピックアップトラックまで、あらゆる車種で最も安上がりであることがわかった。新車のガソリン車SUVと比較すると、3年前の中古のEVは10年間で1万3000ドル、
「約200万円」
もの節約になる。一方で中古のガソリン車は、車両の寿命が尽きるまで乗ってもわずか3000ドル、約46万円しか節約できなかった。
この200万円もの差は、バッテリーへの不安からEVが実態以上に安く売られているために生じた結果だ。周囲が根拠のない不安で安値で手放してくれるおかげで、賢い買い手はその値下がり分を利益として得ることができる。ガソリン車ユーザーが燃料代を支払い続ける間に、中古のEVを選んだ人は、浮いたお金を別のことに回せるようになる。