JR西日本「高機能カード」10月終了へ――iPhone登場前に“魔法”だった決済革命、20年後に幕引きの現実
少子高齢化による人手不足で、公共交通の決済機維持コストが増大している。JR西日本のSMART ICOCAは2026年10月でクイックチャージを終了し、全国の地域ICカードの今後に注目が集まる。
モバイルICOCAへの移行

SMART ICOCAには、すでにモバイルICOCAという後継システムがある。これに役割を譲る形で、SMART ICOCAのクイックチャージは
「2026年10月31日」
に終了する。同年12月10日には、SMART ICOCAセンターでの紛失・障害再発行や会員情報変更などのサービスも終了する予定だ。
SMART ICOCAのサービス終了は、全国の地域交通系ICカードの今後にも影響を与える。ICOCAはJR西日本が発行し、全国の主要な交通系ICカードの一角を担っている。しかし、全国には規模の小さい地域カードも多く存在する。地域独自のカードをモバイル化できる余力のある事業者は限られる。
この状況を前向きに見ると、課題が明確になったともいえる。
・自地域の交通系ICカードを存続させるためにモバイルサービスを開発するのか
・既存の全国規模のカードやクレジットカードタッチ決済の傘下に入るのか
――こうした選択肢が見えているだけでも、問題解決の入口が整備されているといえるだろう。