2026年は「中古EV元年」となるか? 8兆円「国内循環×希少資源」で切り開く新市場! EVバッテリー調査が明かす爆発理由とは

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国内中古EV市場が変革期を迎える。年間輸出約2万台で国内循環が進まない中、バッテリー診断書の普及や制度整備が進めば、希少資源循環とEV普及率2%の底上げを同時に実現できる可能性が高まる。

二極化する新車と中古の構造

リボルテックスによるバッテリー性能保証例(画像:リボルテックス)
リボルテックスによるバッテリー性能保証例(画像:リボルテックス)

 先のアンケートが示すとおり、バッテリーの信頼性が確保されなければ、中古EV市場は一定規模にとどまる。購入リスクが見えるようになれば、中古EVの信頼性が高まり、流通の活発化につながる。信頼性向上は心理的な壁を取り除き、これまで中古EVを避けていた客層を市場に引き込む効果を持つ。

 一方で、中古EVの価格優位が拡大すると、新車EV市場が圧迫される可能性もある。EV市場は高価格帯の新車と低価格帯の中古に二極化する構造に変わるだろう。市場では、中古EVの品質担保が欠かせない。

「中古だから品質は劣る」

という見方は通用しない。品質トラブルが起きれば、EV全体への不信感に波及するリスクがある。この観点からも、バッテリー診断書の普及は中古EV市場にとって必須条件となる。国内のEV普及率は

「約2%」

と低い水準にとどまる。その背景には、新車EVの価格が高価格帯に集中していることがある。中古EVの流通が広がり、価格帯が消費者の手に届きやすくなれば、普及を妨げるハードルは低くなる。

 中古EV需要の拡大は、新たな需要層の顕在化にもつながる。セカンドカー需要や地方に住む人の必需品としての利用に加え、若い世代の購入も促される可能性がある。これまで海外流出が続いてきた中古EVの国内再利用が進めば、長期的に国内のEV普及率を押し上げることも期待できるだろう。

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