「人間の限界」が示した自動運転の現実! 「1人で管理は5台まで」の冷徹ルールをご存じか
羽田空港でのJAL機と海保機の衝突事故は、人的監視の限界を浮き彫りにした。英コベントリー大学の研究では、ひとりの担当者が最大5台の自動運転車を安全に監視可能であることが示され、都市交通の効率化と安全性向上に向けた運用戦略の重要性を示唆している。
監視可能台数の不確実性

同大学「Centre for Future Transport and Cities(未来交通都市センター)」の研究者らは、車両監視に慣れていない熟練ドライバーに、将来の交通網で想定される設備を模した制御室シミュレーター上で、3台から9台の模擬自動運転車を観察する課題を与えた。これは路上監視オペレーターの業務を体験させる試みである。
興味深いのは、過去20年間にわたる研究にもかかわらず、ひとりの人間が効果的に監視できる自動運転車やロボットの台数が依然として明確でない点だ。報告される推定台数は2台から12台と幅がある。これまでの多くの研究では、
・監視タスク
・介入タスク
が混同され、相互の関わりや監視時間のばらつきにより結果に一貫性がなかった。本研究では、監視タスク(路上監視オペレーター)と介入タスク(ロードサービスドライバー)を分離し、監視能力をより正確に評価することに重点を置いた。
路上監視オペレーターとなった24人の参加者は、英国中規模都市コベントリーをモデルにした郊外環境で走行する自動運転車を監視した。参加者は車両の運行を妨げることなく、さまざまなシナリオで異常を確認し、必要に応じて待機中のロードサービスドライバーに介入を指示する判断を求められた。
この結果は、都市規模や路線の組み立て、オペレーターの人数配備計画に直接的な示唆を与える。監視可能台数の幅は、運用コストやリスクマネジメント、サービスの信頼性に影響を及ぼすため、将来の都市型移動手段の導入戦略を考える上で不可欠な指標となる。